2015年12月09日 22時23分
【DESTINO BROOKLYN NEWYORK】warmth
ブログをご覧いただき、ありがとうございます。先日、ガレットブルトンヌという焼菓子を作り、婚礼のデザートとして、お客様に提供させていただきました。小麦粉、卵黄、砂糖、バター、塩を使用した焼菓子。生菓子に比べると、見た目に特別な派手さはありませんが、サクサクとした食感とバターの風味香るフランスのお菓子です。以前、弊社スタッフに一度食べてもらったことがあるのですが、『久しぶりに懐かしさに触れられた・・・。』という言葉をもらいました。その言葉を聞き、私は美味しいという表現をもらうより、嬉しいと感じました。料理の味の表現の仕方は人それぞれです。ただ、美味しいという一言で終わることもあれば、味覚をストレートに表現する、比喩をもちいて表現する。様々です。しかし、自分の思い出に基づき、味を表現できる機会は多くはないのではないでしょうか?たまたま入ったレストランで、見ず知らずの料理人が作った料理を食べたとき、”あの日、大切な人と一緒に食べた味を思い出す。””子供の頃に母親が作ってくれた料理の味を思い出す。”ただ、料理を食べて味を感じるだけではなく、頭の中で様々な思い出が蘇る。昔を懐かしみ、心がじんわり温かくなる。そのような料理を食べられた時の感動は、美味しい料理を食べた時の感動に勝る事はできないと私は考えます。どこか懐かしさを感じ、心が温かくなる料理。私はそのような料理をお客様に提供したいと思います。ディスティーノキッチンより愛を込めて